屋外での読み聞かせ
本番をひかえて
「三びきのやぎのがらがらどん」
「おまえうまそうだな」
の暗記のリミット1週間
寝てもさめても、台詞を声に出して言い続ける
父親に、子供からのダメだし
父:「ぼくをたべないでください・・・」
子:「ああ どうか たべないでください!」
父:「ようし おまえをひとのみにしてやるぞ・・・」
子:「ようし、きさまをひとのみにしてやるぞ!」
「もう おとうさんが何回もいうから、おぼえちゃったよ~」
って小学生の記憶力に43歳が勝てるわけもなく
あ~絶対この朝のラッシュで揺られる同世代の課長連中は
こんな悩み抱えてないだろうな、俺の40数年間はいったい何だったんだ
と、ブルーブルーの日々でした。
そんな作業のかたわら、仕事として並列していくつもの打ち合わせが続き
演出的なアイデアも頭にあっても作業が進まず、夜中にうなされては起き
ガキのようにダンボールをはさみできったり、クレヨンで絵を描いたり・・
今回の主役:ティラポンとちいさいがらがらどん
秘技1:「絵本虫メガネ」
絵本の絵が小さいとみんなの興味が続かないので
虫メガネで拡大したように絵本の一部を30cm大に
書いて手持ちの棒につけました

秘技2:「回転絵本」
最後にがらがらどんがトロルをやっつける図柄が
裏面をみればわかるように鳩目で空けた穴を中心に
風車のように回転します
「あ~れ~」って感じですね

こんな小細工でも子供たちは笑う笑う
秘技3:「絵本虫メガネ2」
ウマソウの顔が小さいので、色紙を切り張りして
絵本舞台の上に置けるようにしました。

ここまでやっても イベントは現場でできてなんぼ
なおこお姉さんとMARIKOさん(体操のおねえさん)と待ち合わせたのが4時間前
3時間前から現場の設営
2時間前から進行のあわせ
1時間前に効果音のあわせ
30分前に着替え
初めて絵本開いたのが10分前
「ヤバ!!! 読み直し あ~暗記できてない」
タイムリミットで 本番突入

平日の三時によくまあここまで集まったもんだ
冷やかしじゃなくて、本当によく聞いてくれました
楽しかったなあ あっというまだったなあ
おねえさんたちが
マジレンジャーを踊れば、子供たちは喜んで飛び跳ねてくれました
なおこおねえさんも
「ナナばあさんの魔女スープ」を含め2冊読んでくれました。

「おまえうまそうだな」のお話の中で
ティラノサウルスがウマソウに体当たりを教えるシーンからは
BGMで「ロッキーのテーマ」を流しました
最後に、ウマソウがうしろも振り返らずに山に向かって走り出し
ティラノサウルスがウマソウに背を向けて歩き出す
台詞のないエンディングの3ページには
大好きなエリック・クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘブン」
個人的には涙うるうるの曲が流れ、
最後の台詞「さよなら・・・」 で終わりました。
ささやかな演出ですが楽しんでいただけたでしょうか。
確かに正しい絵本の読み聞かせではありません。
正統派の人からはお叱りをうけるでしょう。
けれど
どんな立派な活動も普及・動員できなければ社会的には継続は許されません
どんなに素晴らしいメッセージでも、聞く人がいなければ自己満足に過ぎません。
どんな卑怯な(笑?)手段つかっても、まず聞いてくれ!と思うのです
それは常に自分にいいきかせていることです。
大人たちが教育をどうしろと会議で論議する時間よりも
親や学校が責任をなすりつけあって
マスコミが揚げ足をとる様をなげき思うよりも
まず目の前にいる子供たちに話しかけること
そこに貴重な時間を使いたいのです
そして話しかける言葉がみつからないのであれば
みんな「絵本読もうよ!」
それが、ささやかですが何かを変えていく一歩だと思うのです。
聞いてくれた皆さん、なおこねえさん、MARIKOさんありがとうございました。
今週は下北三省堂、来週末もまた呼ばれた小学校で読んでます
少しは進歩したかなぁ
10/22のいとうさんのブログにも別の画像のってます
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Comments
こちらこそ、ありがとうございました!
とーっても楽しい1日でした(^^)
子供はあんまり得意じゃない・・と言いつつ
体操の先生、スイミングのコーチや
ディズニーランドでのショーなど
お子様向けの仕事を長くやってきていたから
なんだか懐かしさを感じていました。
キラッキラした目と、素直な反応がとても良いですよね(^^)
その素直さゆえキビシイ部分も多いけど・・☆
ただ「読む」だけでなく、いろいろ工夫された絵本おじさんのパフォーマンス、
私もお客様たちと一緒になって楽しませていただきました(^^)
またぜひ、お手伝いさせてくださーい♪
Posted by: MARIKO | October 22, 2006 at 06:00 PM
絵本おじさん,こんばんわ。ホント,正しくない絵本の読み方ですねぇ~。な・ん・て・・ね。
正しい,正しくないっていう基準ってあるんですかね?
子どもたちが想像の世界に入り込む入り口は,いろいろあるのでしょう,と思います。歴史的には,こうあるべきという型があるかもしれませんが・・,それがすべてではないでしょう。人もモノも形を変えて進化してきました。現に絵本も絵巻物から形を変化させて今に至っています。人間の変化よりもモノの変化は早いでしょうね。だから絵本も新たに進化していくのかも知れませし,しないかもしれないけれど・・・。少なくても,五味さん,長さん,谷川さんなんて人たちは,こうあるべき正当派絵本の路線から,脱線して複線たくさん作った人たちのような気がします。絵本の読み方だって,きっと複線たくさんできてもよいと思います。
Posted by: yuta | October 22, 2006 at 11:39 PM
>MARIKOさま
ありがとうございました。
やっぱプロはいいですねえ、芸があって
見ていてうれしくなります
子供たちとの距離感のとりかたもわかってくれてるから。
僕がやりたいのは絵本を読むことではないんです。
子供を持つ父親の目線、客の目線でお仕着せではない
面白い、心にじんわりとくる30分間のコミュニティ空間を
いかに作り上げるかということなのです。
その意味で、受動的な絵本を聞くという時間だけではなく
五感を全部使って手足を動かして楽しむという感覚は
欠かせないんですね。 現場はいろんなことを気づかせてくれます、
失敗から昇華して新しいアイデアも生まれます。
また、いろんな相談に乗ってください。
Posted by: 絵本おじさん | October 23, 2006 at 12:39 PM
>yutaさんこんちわ
僕は料理が好きなのでいつも思うのですが
同じ肉じゃがを作るのでも、
栗原さん、グッチさん、枝元さん、ケンタロウさんとか
みんなそれぞれの個性や工夫があると思うのです、
そしてそのキャラクターに魅かれて料理が好きになると
いうこともあると思うのです。
(ちなみに僕が料理が好きになったのは玉村豊男さんと壇さん
の随筆からです)
料理と違って絵本は作者の思いがあるので、いたずらにコンテンツを
いじることはしませんが、一定のルールの中で
いろんな人がいろんな見せ方を楽しむ、その中で
僕たちのやり方を好む人もいれば、拒絶する人もいる。
お客様へのアプローチ方法が増え、
選択肢が増えることが、すそ野の広がりになると思うのです。
僕がそういえるのは出版業界と利害関係のない部外者ゆえなのでしょうが、
それが子を持つ親の目線でもあると思うのです。
Posted by: 絵本おじさん | October 23, 2006 at 01:01 PM
絵本おじさん
ごぶさたしました。いけもとです。
ハロウィーンの衣装が皆様バッチリときまっていますね。
なんて贅沢なイベントでしょう。
五感を使う感覚、大事ですね。
この間、わたしたちは「ロシアでアムールヒョウが絶滅しそうだよ~」ということを、絵本の朗読&ピアノで聞いてもらうイベントをやりました。
全てプロの方がご厚意で技を出してくださったのですが、来場した子どもがずっと泣き通しだったんですよ。
アムールヒョウが死んじゃう・・・って。
子どもの感じる力ってすごいなあ~、と、私はそのことで涙腺がゆるんでしまって。グスグス。
同じ空間でちゃんと向き合えば、いろんなことわかちあえるはずですよね。
頭や言葉ではわかっているつもりだった私に、この日の出来事は、すごい衝撃と感動でした。
絵本おじさんの目指す空間ってこういう瞬間のつまった空間かなあ、私もようやく少し実感することができたのかなあ、と思いました。
あっという間に空間をつくりだしちゃう皆様、かっこいいです。
Posted by: JWCSいけもと | October 24, 2006 at 08:53 AM
>いけもとさんこんちわ
元気にやってますか,
そうです、子供の感受性は大人のそれをはるかに
超えています。表現力が伴なっていないので
わかってあげられない大人もたくさんいますが
予想以上に心理的な揺れ動きとかを感じ取っています。
いいイベントしてますねえ、それこそみんなに大きな声でPRすべきことですよ。
またお会いしましょう。
Posted by: 絵本おじさん | October 24, 2006 at 05:30 PM
「絵本むしめがね」!いいアイディアですねー。いただいていいですかー?
『これはのみのぴこ』の最初と最後のページなんか、効果的に使えそう!
(のみの絵が小さすぎて見えないのでおちがわかりにくい・・・)
(しかし、そんな小さいことでも『著作物使用許可願い』はいるのだろうか・・・あの超返事の遅い・・・)
これから寒くなります、どうぞお体に気をつけて!
Posted by: チョムプー | October 24, 2006 at 08:19 PM
>チョムプーさん
絵本をみんなに見せるとき、どうしても細かい描写が見せられないんですよね。拡大コピーや、OHPとかは版権的に問題があるのでできないし・・・というなかで、「えほんむしめがね」は可能性としてやってみました、下絵をスキャンしたりとかあざとい手はつかわず
真っ向勝負で絵を横に置いて目で見てぐっと書き込みました
これでも版権許可が必要でお金取られるなら、それ以上にお金がとれるよう芸を磨くことに意識を集中します。
大好きな絵本ですからね、どんなことしても伝えたいですし。
Posted by: 絵本おじさん | October 24, 2006 at 09:37 PM
なんて!ステキな読み聞かせ。私自身、個人的に楽しめる部分ありありです。「ティアーズ・イン・ヘブン」なんか聞かされてしもたら、もう~。
>どんな卑怯な(笑?)手段つかっても、まず聞いてくれ!と思うのです。
こんな楽しいことに「卑怯な-」なんて目くじら立てる人がいたら、何も伝えられないですよ。
何かを一生懸命伝えようとしている絵本おじさんの気持ちが、伝わってきます。どれもこれも力作としかいいようないです。
学校でこれやれたら、いいのにね。
Posted by: このはな | October 26, 2006 at 01:31 PM
>このはなさんへ
本文の中で「卑怯な」というトゲのある言葉を使わせていただきました。この文章を読んだ人がどんな反応を示すのかなと。
このはなさんは肯定的にとらえていただいたのでコメントつけていただきましたね。
でもやっぱり違和感を持って見る人もいると思うのです。
それでも、それでも僕は自分が面白いと思うこと貫いて見たいのです。何か目に見えない大きな力に対する勝負を挑んでいるのかしれません。
自分が求めている事と、自分にできることのギャップに落ち込みつつも明日は一歩前進しようと願うのです。
ただ「面白い」の一言のために。
Posted by: 絵本おじさん | October 26, 2006 at 11:18 PM
はじめまして
いろんな方のブログで「絵本おじさん」というお名前をよく目にするので、どんな方かうすうす気になっておりました。
面白いですね。ふつうに読み聞かせするのも楽しいけど、こういう趣向を凝らした演出も素敵だと思います。実演されるところを見てみたいです。それからちょっぴり私も演じてみたいって気になりました。
まず目の前にいる子どもに話しかける・・・いいことばですね。我が家の子ども達は中高生。たとえ無視されても話しかけ続けたいと思います。
Posted by: ぴぐもん | October 28, 2006 at 10:13 PM
絵本おじさん、こんにちは:
楽しそうな雰囲気が100%伝わってきました。
パフォーマンスって、楽しいですよね。
おねえさんたちと一緒というのも、華やかさを添えるのでしょう。
この一体感は一度味わってしまうとやめられません。
次回も盛り上がりそうですね!
Posted by: asukab | October 29, 2006 at 05:13 AM
絵本おじさんの読み聞かせは私や普通のお母さんたちが日常的に家でやってるものとは完全に別物ですね。いいんじゃないですか?うちのカレーは世界一だと思ってても、やっぱり専門店で食べるプロの味だっておいしいわけで、同じ料理に付加価値を与えるプロならでは工夫や努力を誰も卑怯だなんて言いませんよ。ようは美味しいカレーを食べて幸せな時間を過ごして欲しいという思いに変わりはないんですから。
でも個人的には、今回の記事を読んで「好きなことを仕事にしてはいけない」という誰かの言葉を思い出しました。だって、私がもし絵本おじさんの立場に追い込まれたら絵本嫌いになりそうだもん(^^;)
なんにせよ、やったことに対してちゃんと手応えがある仕事っていいですね。それもその場でダイレクトに受け取れるなんて、刺激的でしょうねぇ…
Posted by: えほんうるふ | October 30, 2006 at 12:45 AM
>ぴぐもんさん
はじめまして、いろんなことに
ご興味もってらっしゃるみたいですね素晴らしい
どうぞご自分でも演じてみてください
見て終わりではなく、やってみたいと思わせることが
僕の役目なので・・
見せるだけならプロを使えばいい話です
素人が無理してじたばたしている姿が
他人の心を揺らすのです。
Posted by: 絵本おじさん | October 31, 2006 at 08:27 AM
>asukabさま
こんちわ
やる前は眠れない日々が続きますが
振り返れば楽しい思い出です
人の人生もこんなものでしょう
まだまだ、荒削りで求めるところは
はるか遠くです 精進します
Posted by: 絵本おじさん | October 31, 2006 at 08:32 AM
>えほんうるふさま
はは、難しいのは僕のカレーは「専門店のプロのカレー」ではなく「隣りのおじさんが作ったおもしろカレー」だということです、微妙でしょ。おかあさんにばれると怒られるので、こっそり食べた、遠い記憶の中の甘酸っぱい不思議カレーなのです。
「好きなことは仕事にしてはいけない」けど「好きなことでなきゃ動けない」というわがまま人間なので、どうせやるなら好きなことをという感じです。耐えて生き残れる世の中ではありません、刺されても前へ進めって感じです。
Posted by: 絵本おじさん | October 31, 2006 at 08:48 AM